
- 「冬木と長い付き合いがしたい」お引き渡し後の言葉が嬉しかった
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営業本部 営業部 課長 2005年入社
岩﨑 達弥
営業本部 営業部 課長 2005年入社
岩﨑 達弥
就活中に聞いた社長の言葉に心が動いた。「引き渡してからがお客様との本当の取引が始まる」。顧客を大事にしている会社に魅力を感じた。街のランドマークとなるような建物をつくって家族に自慢するのもいい。岩﨑は入社を決めた。現在は、営業担当として、得意先を含め1日4~5件の法人を訪問する毎日。新規営業を仕掛ける機会も多い。「お付き合いのある設計事務所から新築物件の情報をいただいたり、新聞記事で商業施設の出店情報を見つけたりします」。営業エリアは関東一円、すべての業種が対象だ。「社会情勢を踏まえ、これからの時代に強い会社を営業先に選ぶことが多い」。常にアンテナを立て、市場の動向をキャッチすることから営業活動は始まるという。
岩﨑が高崎市の保育園の園舎建て替えの情報を得て、営業に行ったのは入社5年目のこと。受注には入札に勝たなければならない。入札まで半年。岩﨑は、月に1~2回訪問して園長とコミュニケーションを重ねた。「新規のお客様だったので、施工技術うんぬんより、会社の姿勢を分かっていただくことに努めました」。当初は話す時間も取ってくれなかったが、足しげく通ううちに園長との距離は縮まり、「あなたの気持ちは十分伝わったから」と、誠意を認めてもらうようになっていった。そして落札。「冬木が落としてくれて良かった」との言葉をいただいた。岩﨑は言う。「会社の営業支援もありましたが、自分という人間を信用してもらえた結果の受注だと思います。本当にありがたいと思いました」。しかし、営業の仕事は受注して終わりではない。
現場は住宅街。周囲の道路は狭く、工事は近隣に迷惑がかかる。しかも、工期は通常より厳しい。岩﨑は、近隣へのあいさつ、工事に伴う駐車場の確保、工期短縮のための部材変更のお願いなど、さまざまな側面から現場をフォローした。「工事は現場に任せるしかない。何かあれば営業の俺が頭を下げる」。自分は現場とお客様の間の緩衝材。そんな想いを持って臨んでいた。「現場は作業効率を考えながら頑張り、園側も工事優先に協力してくれました」。工事は予定通りに完了し、新しい園舎に園児たちの笑顔があふれた。何よりもうれしかったのは園長の言葉。「冬木さんと長い付き合いがしたい」。引き渡してからが本当の取引が始まる。岩﨑は、社長の言葉を重ねていた。